軽度認知障害(MCI)の家族の対応|もの忘れが増えた親への接し方と相談先

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まちFit
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東京・神奈川でシニア向け健康スタジオ「まちFit」を運営。
60〜80代の会員様と日々向き合う中で得た現場知識をもとに、無理なく続けられる健康習慣を発信しています。

「最近、親のもの忘れが増えた気がする」——そう感じたとき、頭に浮かぶ言葉のひとつが軽度認知障害(MCI)ではないでしょうか。軽度認知障害(MCI)は認知症そのものではありませんが、健常な状態ともいえない中間の段階です。そして、MCIと診断された人がみな認知症に進むわけではありません。だからこそ、60代・70代のご本人と、そばで支えるご家族の気づきと対応が大切になります。この記事では、まちFit編集部が、厚生労働省の「MCIハンドブック」をもとに、家族が気づきやすいサイン、同じ話のくり返しへの接し方、相談先と受診のすすめ方、そして体を動かし人と関わる生活習慣づくりまでをまとめました。

目次

軽度認知障害(MCI)とは?認知症とのちがい

軽度認知障害(MCI)という言葉は聞いたことがあっても、認知症とどう違うのかはわかりにくいものです。まずは、家族が落ち着いて対応するための土台として、MCIがどのような状態を指すのかを整理しておきましょう。ここを押さえておくと、必要以上に不安になったり、逆に「年のせい」と見過ごしたりすることを防ぎやすくなります。

MCIは「認知症そのものではない」中間の状態

厚生労働省は軽度認知障害について、「軽度認知障害は、MCI(Mild Cognitive Impairment)と言われています。そしてMCIは、認知症そのものではありません。しかし健常な状態でもありません。」と説明しています。

同省が当事者とご家族向けに公開している「MCIハンドブック」では、MCIを「ご本人やご家族に認知機能低下の自覚があるものの、日常生活は問題なく送ることができている状態のことです」としたうえで、「MCIの状態で日常生活に支障が出始めると認知症の状態にあると判断されます」と説明しています。行きなれた場所や使いなれた機械は使えても新しい場所や機械は苦手になり、日常生活はどうにか送れるものの「テキパキ」とこなすのは難しくなっている——それがMCIの人の暮らしのイメージです。

MCIの人が必ず認知症になるわけではない

家族として知っておきたいのは、MCIのその後の経過です。同ハンドブックには「MCIでは、1年で約5~15%の人が認知症に移行する一方で、1年で約16~41%の人は健常な状態になることがわかっています」とあり、早い段階から認知症予防の対策を始めることの大切さが示されています。MCIと言われたからといって、悲観しすぎる必要はありません。

認知症予防のために日々の暮らしでできることは、次の記事にまとめています。

「加齢によるもの忘れ」とのちがい

年齢を重ねれば、もの忘れは誰にでも起こります。ハンドブックは、加齢による生理的な「もの忘れ」は体験したことの一部分を忘れるのに対し、認知症では体験したすべてを忘れてしまうという違いを挙げています。例えば「朝ご飯に何を食べたのか思い出せない」のは加齢によるもの忘れで、「朝ご飯を食べたこと自体を忘れてしまう」のが認知症のもの忘れの特徴です。

MCIはその中間にあたり、認知機能のレベルが年相応よりも低下している状態とされています。ただし、家族が見た目だけで「MCIかどうか」を判断することはできません。気になる変化が続くときは、自己判断で決めつけず、専門の窓口や医療機関に相談しましょう。

家族が早めに気づくことの意味

早めに気づくことには、もうひとつ理由があります。もの忘れの原因には、甲状腺機能低下症やビタミン欠乏症、正常圧水頭症、慢性硬膜下出血など、治療によって改善する病気もあり、ハンドブックは「原因疾患を特定することは適切な治療のために大切です」としています。「年のせい」で片づけず、原因を確かめる機会をつくることが、家族にできる大きな支えになります。

家族が気づきやすい軽度認知障害のサイン

MCIのサインは、特別な検査ではなく、毎日の暮らしの中でご家族がふと感じる「いつもと違う」に表れることがあります。ここでは、ハンドブックの記述をもとに、家族が気づきやすい変化の例を整理します。あてはまる項目があっても、それだけで病気と決まるわけではないので、あくまで「相談を考えるきっかけ」として受け止めてください。

暮らしの中で見られる変化の例

次のような変化が、以前と比べて目立つようになっていないかを、責める気持ちではなく静かに見守る視点で振り返ってみましょう。

  • 以前と比べてもの忘れが増え、家族や周りの人から指摘されることが多くなった
  • 行きなれた場所や使いなれた機械は大丈夫でも、新しい場所や機械が苦手になった
  • 家事や用事を「テキパキ」とこなすのが難しくなった
  • 買い物や食事の支度、薬の管理に手間取るようになった
  • 冷蔵庫に何があるかわからず、同じものをたくさん買ってくる
  • 人が変わったように怒りっぽくなった、無気力になった、落ち込むことが増えた

ハンドブックによると、生活の中でも「買い物」「食事の支度」「服薬管理」は認知症の早期から低下しやすい生活機能といわれています。一つひとつの出来事を責めるのではなく、「最近続いているかどうか」という流れで見ていくことが大切です。

「怒りっぽさ」や「落ち込み」も見逃さない

変化はもの忘れだけとは限りません。イライラや落ち込みなど気分の変化が激しい症状は、軽度行動障害(MBI)の主な症状の一つとされ、ハンドブックは「MBIとMCI、両方の障害がある場合、どちらの障害が先に出現するかは人によって異なります。しかし、両方の障害ともに、認知症になる前から出現する症状です」としています。

一方で、怒りっぽさのきっかけは、持病や脱水、便秘、痛み、不眠、薬の影響、騒音やリラックスできない環境などさまざまです。まずは最近の様子や生活ぶりを振り返って改善できるものは改善し、それでも気分の変化が続くようなら医療機関に相談しましょう。「こころの病気」「認知症の前触れ」と家族が安易に決めつけないことも大切です。

「年のせい」と決めつけないために

もの忘れが増えると、ご本人も家族も「もう年だから仕方ない」と考えがちです。ハンドブックは、以前と比べてもの忘れが多いと感じる人や、家族や周りの人からもの忘れを指摘されることが多くなった人には、もの忘れ外来への受診をすすめています。反対に、少しのもの忘れでも過度に不安をあおるのは、ご本人の自信を損なうことにもつながります。気になる変化はメモに残し、落ち着いて相談につなげる——この姿勢が、家族にできる大切な一歩です。

家族の接し方・対応で大切にしたいこと

MCIかもしれないと感じたとき、家族がどう接するかは、ご本人の気持ちや暮らしやすさに大きく関わります。ここでは、日々の接し方、相談・受診へのうながし方、相談先、そして家族自身が抱え込まないための工夫を分けてお伝えします。

同じ話のくり返しには理由があるかもしれない

毎日のように同じ話を聞かされると、家族もつらくなります。ハンドブックは「聴いている側にとって『同じ話』であっても、ご本人は、話した内容を忘れやすくなっていて、『同じ話ではない』と思っている可能性があります」と説明しています。また、以前できていたことに時間がかかるようになって自信をなくし、認められたい気持ちや不安から「過去の自慢話」を何度もする可能性もあるとしています。

「さっきも言ったでしょう」と強く返す前に、次のような対応を試してみましょう。

  • 一定の時間を決めて、ご本人の話を聴く
  • 何度も同じ話をする背景(自信のなさや不安)を少しずつ知る
  • ご本人が楽しく話せて、話を聴いてもらえる場を家族以外にも見つける

昔の活動や経験を思い出しながら話し、誰かに聴いてもらうことで、気分がふさぎ込む状態の減少や生活の質(QOL)の向上といった効果が示されているとも紹介されています。昔の学生時代や仕事の話を聴く時間は、ご本人にとって意味のある時間になりえます。

できることを取り上げない——買い物を例に

同じものを何度も買ってくるようになると、家族は買い物自体を禁じてしまいがちです。しかしハンドブックは、買い物はさまざまな判断とコミュニケーションを必要とするため、認知症予防や進行を遅らせるうえで「大いに推奨されるもの」としています。取り上げるのではなく、トラブルを防ぐ工夫をしながら続けてもらいましょう。

  • 家族がいっしょに買い物に行く
  • 「買うものメモ」と「買わなくてもいいものメモ」をつくる
  • 出かける前に冷蔵庫の中をスマートフォンで撮っておく
  • レシートを捨てずに、行動の記録として残す
  • 高額な商品を買ってしまったときはクーリングオフ制度を確認する(店舗で直接買ったものなどには適用されない点に注意)

買い物に限らず、ご本人が続けられる役割は残しておくことが大切です。ただし、認知機能によいといわれる活動でも、ハンドブックは「ご本人にとって負担が強すぎる内容や、周囲からの強要は逆効果です」としています。ご本人の関心やペースを尊重しましょう。

相談・受診へのうながし方

「病院へ行こう」と切り出すのは、家族にとっても勇気がいるものです。ハンドブックは、ご本人が自分の状態に違和感をもち不安になっているようであれば、「不安を解消するためにご本人と一緒に受診をしましょう」としています。「私も一緒に行くから」と、付き添う前提で声をかけるのはこの考え方にそった方法です。

ご本人に内緒で家族だけが受診し、結果を伏せるべきかと悩む方もいるでしょう。ハンドブックは「『真実を伝えないこと=不安を与えない』というわけではありません」とし、ご本人の「知りたいと思う気持ち」の尊重も大切だとしています。伝えることに不安があるときは、まず医師などに相談しましょう。受診のときは、次の点を覚えておくと安心です。

  • 情報を整理する(メモにまとめておく)
  • 一番困っている症状を伝える
  • わからないことは遠慮せずに何度も質問する
  • 大事なことはメモを取る
  • 医師に直接言いにくいことはメモにまとめ、渡せない場合は看護師や事務員にことづける

相談先は地域包括支援センターと医療機関

どこに相談すればよいか迷うときは、お住まいの地域包括支援センターが入り口になります。ハンドブックによると、地域包括支援センターは高齢者の方が利用できる総合相談窓口で、もの忘れが気になる方(認知症の診断を受ける前)向けの相談も可能です。担当地域に住んでいる65歳以上の方であれば誰でも利用でき、相談は無料。ケアマネジャー、保健師、社会福祉士などが対応します。親と離れて暮らしている場合は、親が住んでいる地域のセンターに相談します。

病気かどうかを確かめたいときの受診先としては、認知症疾患医療センター、もの忘れ外来を開設している医療機関、かかりつけ医が挙げられています。どの医療機関に行けばよいかわからないときや、いきなり専門機関を受診するのは気が進まないときは、自治体の担当課(高齢福祉課など)や地域包括支援センターに相談できます。地域包括支援センターで相談できることと使い方は、次の記事で詳しく紹介しています。

家族だけで抱え込まないために

MCIへの対応は、長い時間をかけて向き合うものです。診断のあと、ご本人もご家族も現実を受け入れるまでに時間がかかることがありますが、ハンドブックはそれを「健全な心の反応」としています。ご家族も「自分だけでご本人を受け止めよう」と気負わず、接し方に困ったときは医療や介護の専門家に相談しましょう。

同じ立場の人と話せる場もあります。MCIの方とご家族が専門家を交えて悩みや不安を話し合う「認知症カフェ」や、介護している家族が集まって知識を学び、経験を伝え合う「家族会」は、市町村の窓口や地域包括支援センターで紹介してもらえます。介護者のこころのケアや情報提供などを組み合わせた支援で、介護者の抑うつや介護負担感の軽減、生活の質の向上が報告されているとも紹介されています。

また、支える側は介護の負担が増すにつれて、自分の食生活がおろそかになりがちです。ご本人だけでなくご家族自身も、体重低下や栄養不足に陥らないように食事に気を配り、十分に休養をとりましょう。

生活習慣づくりで家族ができるサポート

ハンドブックは、食事に気を使い、運動や認知トレーニングをすることで「健常な状態に戻る可能性が高くなります。もしくは認知症へと進む速度を遅くすることができるかもしれません」としています。同時に、認知症予防とは「認知症の発症をゼロにする、進行を止めるものではなく、認知症の病気の進行を遅くすること」だとも述べています。家族だけで完璧に整える必要はありません。ご本人が「これならできそう」と思える小さな工夫を、生活の中に少しずつ取り入れていきましょう。

体を動かす習慣を無理なく

ハンドブックは、週3日以上の頻度で半年以上つづけての運動、さらに中強度以上(息が少しはずむが、一緒に歩いている人とお話しができる程度)の運動で、効果が大きくなることが期待されるとしています。運動の種類では、単一の運動だけでなく複数の種類による運動プログラムがMCI高齢者においては最も効果的であるとされています。

量の目安としては、厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」の推奨シート(高齢者版)に、「強度が3メッツ以上の身体活動を週15メッツ・時以上行うことを推奨する。具体的には、歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を1日40分以上行うことを推奨する(1日約6,000歩以上に相当)。」とあります。あわせて、「筋力・バランス・柔軟性など多要素な運動を、週3日以上行うことを推奨する。」とも示されています。

とはいえ、いきなりこの目安を目指す必要はありません。同じ推奨シートには「上記の強度、推奨値に満たなくとも、少しでも身体活動を行うことを推奨する」ともあります。ハンドブックも、買い物など日常生活の中で積極的に歩いて移動することを運動ととらえるのもよい、としています。家族と一緒に近所を歩く、買い物に歩いて出かけるといった「続けられる量」から始めましょう。歩く習慣の整え方は、次の記事で紹介しています。

ハンドブックでは、認知課題と運動課題を組み合わせた「コグニサイズ」も紹介されています。足踏みをしながら数を数える、歩きながら引き算やしりとりをする、といった取り組みです。自宅でできるやり方は、次の記事にまとめています。

人と話す・外に出る機会を保つ

ハンドブックは、人との会話や交流は認知症の発症や進行予防に重要だとして、「週1回以上は同居人以外とも会話の機会をもつ」ことをすすめています。離れて暮らす家族の場合、電話やビデオ通話も交流の手段になります。定期的に電話をかけること自体が、家族にできるサポートです。

また、加齢に伴う難聴は認知症の発症と最も関連の強いリスクとして示されており、聴こえづらさから人との交流が減ることもあります。会話が聞き取りにくそうなときは、早めに専門医に相談しましょう。聞こえにくさの原因と受診の目安は、次の記事にまとめています。

外出についても、ハンドブックは「最低でも週1回以上、できれば毎日1回は外出しましょう」としています。夕方から夜間は居場所を見失いやすく迷子の危険性が高まるため、できるだけ日中の明るい時間帯に出かけるのがよいとされています。外出が減ったときに現れやすい変化は、次の記事で解説しています。

食事と睡眠のリズムを整える

食事について、ハンドブックは認知症の進行を抑える特定の食べ物は今のところ科学的に証明されていないとしたうえで、主食・主菜・副菜をそろえ、魚・肉・卵・豆・野菜・果物・乳製品などいろいろな食品をとることをすすめています。一人で食べる孤食は、誰かと一緒に食べる共食に比べて認知機能の悪化と関連することも報告されています。できる限り決まった時間に、いつもの食器や一緒に食べる人といった慣れ親しんだ環境で食事をとることは、安心感と規則正しい生活リズムにつながります。食べる量や体重が減っていないかも、さりげなく気にかけましょう。

睡眠も見直したいポイントです。ハンドブックによると、睡眠時間が5時間未満の人と8時間以上の人は、5時間以上7時間未満の人と比べて認知症を発症するリスクが高いことがわかっています。睡眠薬を使う場合は医師に相談し、部屋を暗くする、寝る直前までテレビを見ないといった生活習慣の工夫も取り入れましょう。夜の過ごし方を見直すコツは、次の記事で紹介しています。

介護予防の場を「下調べ」しておく

介護保険の支援は「介護が必要になってから」と思われがちですが、ハンドブックによると、2015年に要介護状態でなくても支援が受けられる「介護予防・日常生活支援総合事業」が創られ、2017年からは全国の市区町村で、要介護認定の申請を行わなくても介護予防のためのサービスが利用できるようになっています。相談先は市町村役場や地域包括支援センターです。

ご本人がサービスや活動に前向きでない場合もあるでしょう。ハンドブックは、利用を無理強いする必要はないとしつつ、いざというときの情報を得て備えておくこと、紹介された活動には事前に見学に行き、段階的に参加の準備をすることをすすめています。地域の介護予防教室の選び方は、次の記事が参考になります。

よくある質問

軽度認知障害(MCI)は認知症とどう違うのですか?

厚生労働省は、MCIは「認知症そのものではありません。しかし健常な状態でもありません」と説明しています。同省の「MCIハンドブック」では、ご本人やご家族に認知機能低下の自覚があるものの、日常生活は問題なく送ることができている状態とされ、日常生活に支障が出始めると認知症の状態にあると判断されます。家族が見た目だけで判断できるものではないため、気になるときは専門の窓口に相談しましょう。

MCIと言われたら、必ず認知症になりますか?

必ずなるわけではありません。「MCIハンドブック」には、MCIでは1年で約5~15%の人が認知症に移行する一方で、1年で約16~41%の人は健常な状態になることがわかっている、とあります。そのため、早い段階から運動や食事、人との交流など認知症予防の対策を始めることが大切だとされています。

親が同じ話を何度もします。どう対応すればよいですか?

聴いている側には「同じ話」でも、ご本人は話した内容を忘れやすくなっていて「同じ話ではない」と思っている可能性があります。自信のなさや不安から過去の自慢話をくり返すこともあります。「MCIハンドブック」は、一定の時間を決めて話を聴く、背景を少しずつ知る、家族以外にも話を聴いてもらえる場を見つける、といった対応をすすめています。

どこに相談すればよいですか?

お住まいの地域包括支援センターが最初の窓口になります。もの忘れが気になる方(認知症の診断を受ける前)の相談もでき、担当地域に住む65歳以上の方なら誰でも無料で利用できます。親と離れて暮らしている場合は、親が住んでいる地域のセンターに相談します。病気かどうかを確かめたいときは、認知症疾患医療センター、もの忘れ外来のある医療機関、かかりつけ医が受診先になります。

本人に内緒で受診し、結果は伝えないほうがよいですか?

「MCIハンドブック」は、「真実を伝えないこと=不安を与えない」というわけではないとして、ご本人の「知りたいと思う気持ち」の尊重も大切だとしています。ご本人が不安を感じているようであれば、一緒に受診して診断の結果や治療方針を聞くとよいでしょう。伝えることに不安があるときは、まず医師などに相談しましょう。

家族が疲れてしまったときはどうすればよいですか?

家族だけで抱え込まず、医療や介護の専門家に相談しましょう。MCIの方とご家族が話し合う認知症カフェや、介護している家族が集まる家族会は、市町村の窓口や地域包括支援センターで紹介してもらえます。支える側も食生活がおろそかになりがちなので、体重低下や栄養不足に陥らないよう食事に気を配り、十分に休養をとることも大切です。

参考にした主なデータ・指針

  • 軽度認知障害|厚生労働省(軽度認知障害は「認知症そのものではありません。しかし健常な状態でもありません」という説明を引用)
  • 厚生労働省「あたまとからだを元気にする MCIハンドブック」(PDF)(MCIの定義と経過〈1年で約5~15%が認知症に移行、約16~41%が健常な状態に〉、加齢によるもの忘れとの違い、治療で改善する原因疾患、軽度行動障害〈MBI〉、同じ話のくり返しへの対応、真実告知、買い物の工夫、受診時の家族向けポイント、地域包括支援センター・医療機関・認知症カフェ・家族会などの相談先、介護予防・日常生活支援総合事業、運動の頻度と強度、対人交流と外出の頻度、食事と睡眠の記述を参照)
  • 厚生労働省「『健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023』推奨シート:高齢者版」(強度が3メッツ以上の身体活動を週15メッツ・時以上、歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を1日40分以上〈1日約6,000歩以上に相当〉、筋力・バランス・柔軟性など多要素な運動を週3日以上、推奨値に満たなくとも少しでも身体活動を行う、という推奨事項を引用)

まとめ

軽度認知障害(MCI)は認知症そのものではなく、健常でもない中間の段階で、必ず認知症に進むわけではありません。家族が早めに変化に気づき、否定せず話を聴きながら、相談や受診、生活習慣づくりを一緒に進めることが、ご本人の毎日を支える力になります。

今日から始める家族の対応:

  • 気になる変化は責めずに、続いているかどうかで見守る
  • 同じ話には時間を決めて耳を傾け、家族以外の話し相手も探す
  • 迷ったら地域包括支援センターに相談し、受診には家族が付き添う
  • 買い物などご本人ができることは取り上げず、工夫して続けてもらう
  • 一緒に歩く・話す・外に出る機会をつくり、ご本人のペースを尊重する
  • 家族だけで抱え込まず、家族会や専門家など支えてくれる人を増やす

まちFitで、体を動かしながら人とつながる毎日を

まちFitは、シニアの方が体を動かしながら人とつながれる、まちのそばの健康スタジオです。無理のない運動を通じて、フレイル予防や介護予防を意識した毎日を、仲間や指導スタッフと一緒に続けられます。「親に外に出るきっかけをつくってあげたい」「自分自身も元気に過ごしたい」——そんなご家族の思いに寄り添います。

  • 運動が初めての方も、体力に合わせて無理なく参加できます
  • 同じ世代の仲間と一緒に、楽しみながら続けられます
  • 体を動かすことが、人と関わる機会にもつながります
  • ご家族も安心して見送れる、まちのそばの通いやすさ
まちFit池上スタジオで体を動かすシニアの様子

体を動かす習慣づくりは、ご本人が「これなら続けられそう」と思えることが何より大切です。まちFitは、そんな一歩をやさしく後押しします。

まずは見学や体験から始めてみませんか?

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この記事は、シニア向け健康スタジオ「まちFit」を運営する株式会社Envalueの編集部(まちFit編集部監修)が作成しました。掲載内容は、厚生労働省などの公的機関が公表する情報をもとにしています。

本記事は健康づくりに役立つ一般的な情報の提供を目的としており、診断や治療に代わるものではありません。軽度認知障害やもの忘れが気になる場合は、自己判断で決めつけず、地域包括支援センターやかかりつけ医など専門の窓口にご相談ください。持病や体調に不安のある方は、運動を始める前に医師にご相談ください。

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