シニアの鼻血の原因と止め方|60代・高齢者の鼻血と受診の目安

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まちFit
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「急に鼻血が出て、なかなか止まらなかった」「血液をさらさらにする薬を飲んでいるけれど、鼻血が出たらどうすればいいの?」「最近、親がよく鼻血を出している」――60代・70代になると、鼻血にかかわるこうした心配も出てきます。
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、鼻血は誰にでも起こりうる身近な症状で、多くの場合は正しく対処すれば短時間で治まる一方、「なかなか鼻血が止まらなかったり、繰り返し出血したりする場合は、病気が隠れている可能性もあります。」としています。シニア・高齢者は、血圧が高い、血液をさらさらにする薬を飲んでいるなど、鼻血が止まりにくくなる条件が重なりやすい年代です。
この記事では、最初に「すぐに医療機関へ行きたい鼻血」を確認し、そのあとで正しい止め方、高齢者の鼻血に多い原因、繰り返さないための毎日の工夫、受診の目安と医師に伝えたいことを、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会、MSDマニュアル家庭版、厚生労働省の情報をもとに、まちFit編集部監修のもとで整理しました。離れて暮らす親の鼻血が気になるご家族にも役立つ内容です。
先に確認|こんな鼻血はすぐに医療機関へ
多くの鼻血は、座って小鼻を押さえれば止まります。ただし、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、次のような場合は「命に関わることもある『危険な鼻血』です。ただちに医療機関を受診しましょう。」としています。
- 明らかに出血量が多い:動脈から出血している可能性があり、医療機関における早急な処置が必要
- 鼻血に加えて発熱している:非常に活発な血液疾患の可能性があり、一気に全身状態が悪くなることがある
- 出血の勢いが強く、のどの方に流れてくる:下を向いて小鼻を押さえていても、鼻から血があふれてのどの方に流れ、口から吐き出さなければならないような出方
MSDマニュアル家庭版も、「鼻をつまむことで鼻出血を止められない場合は、すぐに病院に行くべきです。」としています。さらに、出血が止まったとしても、次のような「警戒すべき徴候」がある人は直ちに医療機関を受診する必要があるとしています。
- 過度の出血の徴候(筋力低下、失神、起立時のめまいなど)
- 血液凝固を妨げる薬剤の使用
- 出血性疾患の徴候、またはすでに判明している出血性疾患(血友病など)
- 直接圧迫などで簡単に止まらない出血
- 最近の数回の鼻出血、特に明らかな原因がないもの
出血が多くて顔色が悪い、ふらついて立っていられない、意識がはっきりしないといったときは、ためらわずに救急車を呼びましょう。厚生労働省「こんな時は迷わず119へ」も、「緊急性が高いと判断した時は迷わず救急車を要請してください」と呼びかけています。
鼻血の止め方|座って下を向き、小鼻を10分押さえる
基本の手順
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、まずは落ち着くことが大切だとしたうえで、「椅子などに座り、小鼻の軟らかいところを指でつまんで床や地面を見るようにし、その体勢のまま5~10分ほど安静にします。多くの鼻血はこれで止まります。」と説明しています。
- 椅子などに腰かけ、少しうつむいて床や地面を見るようにする
- 小鼻(鼻の先の、左右のやわらかいところ)を親指と人差し指でつまむ。鼻の付け根の骨のあたりではなく、やわらかい部分を押さえる
- そのままの姿勢で、10分ほど指を離さずに押さえ続ける
- のどの方に流れてきた血は、飲み込まずに口から吐き出す
MSDマニュアル家庭版は、背筋を伸ばして座り、10分間両方の鼻孔をつまんで圧迫する方法を紹介し、「鼻の上部の骨の部分をつまんではいけません。」「鼻をしっかり圧迫し、10分間、一度も手を離さないことが重要です。」としています。止まったか気になって何度も指を離したくなりますが、時計を見ながら10分は押さえ続けましょう。同マニュアルは、止まらない場合はもう一度10分間同じ処置を行うことができ、2回目の10分が経過しても止まらない場合は医師の診察を受ける必要があるとしています。
座っているのがつらいときは、横向きに寝る
体調が悪くて座っていられないときもあります。シニアの方や、介助が必要なご家族の場合は特にそうでしょう。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、「もし座った状態ではつらいという場合は、頭をやや高くし、横を向いて寝た姿勢になりましょう。」とし、のどの方に流れてくる血は口から吐き出し、この場合も決して仰向けにならないことが大切だとしています。
やってはいけないこと|上を向く・ティッシュを詰める
シニア世代には、鼻血が出ると昔ながらの方法で上を向いたり首の後ろをたたいたりしがちですが、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は小鼻を押さえるとき「決して上を向いてはいけません。」としています。理由として、上を向くとのどの方に血が流れて止まりにくくなること、のどに流れた血が固まって窒息したり、飲み込んで気持ちが悪くなって嘔吐したりすることを挙げています。
ティッシュペーパーや脱脂綿を鼻の穴に詰めることも、粘膜を傷つけたり、鼻の奥に入って取り出せなくなったりする恐れがあるため、あまり推奨されないとしています。「基本的には何も入れず、外側に出てきた血をティッシュペーパーやタオルで拭き取るのがいいでしょう。」というのが同学会の説明です。MSDマニュアル家庭版も、氷のうで鼻を冷やす、ティッシュペーパーを丸めて鼻に詰める、頭をさまざまな位置に向けるといった家庭での処置は効果的ではないとしています。
血を飲み込まない。止まったあとも鼻をいじらない
MSDマニュアル家庭版によると、飲み込んだ血は胃を刺激するため吐いてしまうことがよくあり、消化管を通って黒いタール状の便として出てくることもあります。鼻血のあとに黒い便が出ると驚きますが、飲み込んだ血の場合もあるので、受診のときに鼻血があったことを伝えましょう。
同マニュアルは、鼻血の最も一般的な原因として、鼻をかむ・ほじるといった外傷を挙げています。止まった直後の鼻の中は傷ついた状態なので、しばらくは強く鼻をかんだり指でいじったりしないようにしましょう。
シニア・高齢者の鼻血の原因|多いもの・気をつけたいもの
多くは鼻の入り口近く「キーゼルバッハ部位」からの出血
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会によると、鼻の穴を左右に分けている壁(鼻中隔=びちゅうかく)の入り口付近にある「キーゼルバッハ部位」には血管が集中しており、外からの刺激を受けやすい部分でもあることから、「キーゼルバッハ部位からの出血が鼻血の7~8割を占めています。」。小鼻を指でつまむと、ちょうどこの部分を押さえることができます。
一方、鼻の奥からの出血もあります。同学会は、鼻腔の後方にある蝶口蓋(ちょうこうがい)動脈から出血した場合は大出血につながるとしています。MSDマニュアル家庭版は、鼻の奥からの出血はめったに起こらないものの、より危険で治療も困難であり、動脈硬化がある人、出血性疾患がある人、血液凝固を妨げる薬剤を服用している人、鼻や副鼻腔の手術を受けたことがある人に起こる傾向があるとしています。鼻をつまんでも止まらず、血がのどへ流れていくような鼻血は、この鼻の奥からの出血のことがあります。
よくあるきっかけ|鼻をかむ・いじる、乾燥、鼻炎
MSDマニュアル家庭版は、鼻血の最も一般的な原因として、外傷(鼻をかむ、ほじるなど)と、冬に起こるような鼻の粘膜の乾燥を挙げています。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会も、鼻をぶつけたなどの外傷や、アレルギー性鼻炎・副鼻腔(ふくびくう)炎などの炎症が鼻血の原因になるとしています。
高血圧|止まりにくく、長引きやすい
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、高血圧について「血圧が高い状態は鼻血に限らず、出血しやすい要因と考えられています。」とし、出血した場合に勢いが強いため、止まりにくくなることがあると説明しています。MSDマニュアル家庭版は、高血圧が鼻血を引き起こす可能性は低いものの、高血圧の人では鼻血が予想以上に長く続くことがあるとしています。鼻血をきっかけに、ふだんの血圧を見直しておくとよいでしょう。家庭での血圧の測り方と目安は、次の記事にまとめています。

血液をさらさらにする薬を飲んでいる
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、心筋梗塞などの治療のため、血液をさらさらにして血栓を予防する薬を飲んでいる場合、鼻血が止まりにくくなるとしています。MSDマニュアル家庭版は、こうした薬として最も一般的なものに、アスピリン、クロピドグレル、ワルファリンのほか、リバーロキサバン、アピキサバンなどの新規経口抗凝固薬を挙げています。
厚生労働省がワクチン接種の際に配っている案内「血をサラサラにする薬を飲まれている方へ」でも、不整脈・血栓症・心臓の手術後の方に処方されることが多い抗凝固薬と、動脈硬化・狭心症・心筋梗塞・脳梗塞後などの方に処方されることが多い抗血小板薬が挙げられ、「飲んでいるお薬によっては、出血すると止まりにくいことがある」と説明されています。60代・70代では、こうした薬を飲んでいる方も少なくありません。鼻血が出やすいからといって自己判断で薬をやめたり減らしたりせず、気になるときは処方した医師や薬剤師に相談しましょう。
糖尿病・動脈硬化
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、糖尿病について「血糖値の高い状態が続くと血管がもろくなります。」とし、循環器疾患などを合併していることも多いため、鼻血が出やすい状態と考えられるとしています。MSDマニュアル家庭版も、動脈硬化のある人は鼻血を起こしやすいとしています。
肝臓や血液の病気
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、肝臓では血液を固める作用のある「凝固因子」が作られるため、肝硬変などで凝固因子がうまく作れなくなると鼻血が止まりにくくなること、血友病や、血小板が少なくなる白血病などでも同様のことが起こることを挙げています。鼻血と一緒に熱がある場合は、先に挙げた「危険な鼻血」にあたります。熱が続くときの見方は、次の記事も参考にしてください。

MSDマニュアル家庭版は、出血性疾患の徴候として、皮膚に小さな赤色や紫色の斑点が多数現れる(点状出血)、大きな青あざが多数できる、歯ぐきから出血しやすくなる、血便またはタール状の便、せきとともに血が出る、尿に血が混じる、といったものを挙げています。鼻血のほかに、こうした出血のしやすさがないかも見ておきましょう。
鼻や副鼻腔の腫瘍|片側から繰り返すときは耳鼻咽喉科へ
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、鼻腔や副鼻腔にできた腫瘍(できもの)からの鼻血もあるとしています。MSDマニュアル家庭版は、副鼻腔がんの症状として、痛み、鼻がつまった感じ、複視(物が二重に見える)、鼻出血、耳の痛みや耳が詰まった感じ、顔面のしびれまたはピリピリ感、上の歯のゆるみを挙げています。同マニュアルは、副鼻腔がんは日本人に多い病気で、ほとんどの人ではがんがかなり進行するまで症状が出ないこと、治療開始が早いほど経過の見通しは良好であることも説明しています。いつも同じ側から鼻血が出る、鼻づまりや顔の痛み・しびれが続くといったときは、早めに耳鼻咽喉科で診てもらいましょう。
繰り返す鼻血が特徴の病気「オスラー病」
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、別名「遺伝性出血性毛細血管拡張症」とも呼ばれる難病のオスラー病を挙げ、全身の血管に異常が起こり、あらゆるところから出血する可能性があるものの、「最も多い症状が繰り返す鼻血です。」としています。MSDマニュアル家庭版は、顔面や唇、口や鼻の内側、手足の指先に細い血管の拡張がみられ、通常は家族がこの病気にかかっている人にみられるとしています。家族にも鼻血が多い人がいる場合は、受診の際に伝えましょう。
鼻血を繰り返さないために|毎日の暮らしでできる工夫
冬と夜は鼻血が出やすい。鼻の乾燥と刺激に気をつける
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、冬は空気が冷たく乾燥しているため鼻の粘膜の表面の粘液も乾いて傷つきやすくなること、外の寒さと室内の暖かさの温度差で血管がもろくなりやすくなると考えられること、鼻水が出やすく鼻に触れたりかんだりする機会が増えることから、「冬になると鼻血の症状が起こりやすくなります。」としています。暖房で部屋が乾燥しやすい季節は、部屋の湿度にも気を配りましょう。冬の暮らしの注意点は、次の記事にまとめています。

同学会は、鼻血は昼間より夜間に出やすい傾向があり、眠っているときやリラックスしているときに血管が拡張しやすくなることが一因と考えられるとしています。また、ダニに対するアレルギーがある人では、就寝中に鼻を触ったりこすったりして鼻血が出ている可能性があり、鼻炎をしっかりと治療することが鼻血の予防にもつながるとしています。朝起きると枕に血がついている、という方は、鼻炎がないか耳鼻咽喉科で相談してみましょう。
寝不足と疲れをためない
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、寝不足が続いて疲労がたまると、自律神経のバランスが崩れて血管が必要以上に拡張しやすくなったり、粘膜の本来の機能が発揮されなくなったりして、血管が破れやすくなると考えられるとして、「寝不足と過度な疲労は避けましょう。」としています。眠りの質を整える工夫は、次の記事が参考になります。

食べ物のとり方も見直す
同学会は、血圧を上げる作用のある「チラミン」を含む食べ物を多くとると鼻血が出やすくなる傾向にあると考えられるとし、チラミンは赤ワイン、チーズ、チョコレートやココアなどのカカオ製品に多く含まれるとしています。よく鼻血が出る人は、これらをとり過ぎないようにするとよいとしています。また、ビタミンCが不足すると血管がもろくなるといわれているとして、ビタミンCをとることで鼻血も出にくくなると考えられる一方、とり過ぎには気をつけるよう呼びかけています。
60代・高齢者の鼻血|受診の目安と、医師に伝えたいこと
こんなときは耳鼻咽喉科を受診する
「危険な鼻血」にあたらなくても、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は「『20分たっても止まらない』、『1週間に3回ほど鼻血が出る』などの場合も耳鼻咽喉科を受診しましょう。」としています。「ワーファリン」など血液をさらさらにする薬を飲んでいる人は血が止まりにくいため、より注意が必要だとしています。
- 小鼻を押さえても、20分たっても止まらない(MSDマニュアル家庭版では、10分の圧迫を2回行っても止まらない場合)
- 1週間に3回ほど鼻血が出るなど、繰り返す
- 最近、はっきりしたきっかけがないのに何度か鼻血が出た
- 血液をさらさらにする薬を飲んでいて、鼻血が止まりにくい
- いつも同じ側から出る、鼻づまりや顔の痛み・しびれが続く
- あざができやすい、歯ぐきから血が出やすいなど、鼻以外にも出血しやすさがある
MSDマニュアル家庭版は、警戒すべき徴候がなく、鼻血が止まって体調もよい場合は、主治医に電話で相談するよう勧めており、その場合は受診が不要なこともあるとしています。かかりつけ医がいる方は、まず電話で相談するのも一つの方法です。
受診のときに伝えたいこと
MSDマニュアル家庭版によると、医師はまず、くしゃみや鼻をかんだ・ほじったなどのきっかけ、過去に鼻血が出た時期と回数とどうやって止まったか、本人や家族に出血しやすい病気があるか、血液凝固を妨げる薬を飲んでいるかを尋ねます。同マニュアルは、本人や家族が出血性疾患にかかっているかどうかや、ワルファリン、クロピドグレル、アスピリン、その他の非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)など血液凝固に影響する薬を使っているかを「医師に必ず伝えるべきです。」としています。
- 鼻血が出た日時、どちらの鼻から出たか、止まるまでにかかった時間
- この1〜2週間で何回出たか
- きっかけ(鼻をかんだ、乾燥していた、かぜをひいていた など)
- 飲んでいる薬(お薬手帳を持参)。痛み止めや市販薬も含めて
- 熱、あざ、歯ぐきの出血、黒い便、ふらつきなど、ほかの症状
- 家族に鼻血が多い人や、出血しやすい病気の人がいるか
黒い便やふらつきが続くときは、貧血がかくれていることもあります。貧血の原因と受診の目安は、次の記事で詳しく紹介しています。

離れて暮らす家族ができること
ご家族が高齢の親の鼻血を心配しているときは、まず正しい止め方として「座って下を向き、小鼻を10分押さえる」「上を向かない・仰向けにならない・ティッシュを詰めない」を一緒に確認しておくと安心です。そのうえで、親が血液をさらさらにする薬を飲んでいるかどうか、お薬手帳で把握しておきましょう。電話で「最近鼻血が多い」「なかなか止まらない」と聞いたら、回数と止まるまでの時間をメモしてもらい、耳鼻咽喉科やかかりつけ医への相談をすすめてください。
よくある質問
- 鼻血が出たとき、上を向いて首の後ろをたたくのはよいですか?
-
上を向くのは避けましょう。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、上を向くとのどの方に血が流れて止まりにくくなり、のどに流れた血が固まって窒息したり、飲み込んで嘔吐したりするとしています。椅子などに座って少しうつむき、小鼻のやわらかいところを指でつまんで、10分ほど指を離さずに押さえるのが基本です。
- 鼻にティッシュを詰めて止めてもよいですか?
-
あまり推奨されていません。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、粘膜を傷つけたり、鼻の奥に入って取り出せなくなったりする恐れがあるとして、基本的には何も入れず、外側に出てきた血をティッシュペーパーやタオルで拭き取るよう説明しています。
- どのくらい止まらなければ受診すればよいですか?
-
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は「20分たっても止まらない」「1週間に3回ほど鼻血が出る」などの場合は耳鼻咽喉科を受診するよう案内しています。MSDマニュアル家庭版は、10分間鼻をつまむ処置を2回行っても止まらない場合は医師の診察が必要としています。出血量が明らかに多い、発熱がある、血がのどの方に流れてくる場合は、ただちに医療機関を受診してください。
- 血液をさらさらにする薬を飲んでいます。鼻血が出やすいので薬をやめてもよいですか?
-
自己判断でやめたり減らしたりしないでください。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、血液をさらさらにする薬を飲んでいる人は鼻血が止まりにくく、より注意が必要としていますが、薬は心筋梗塞や脳梗塞などを防ぐために処方されています。鼻血が増えた、止まりにくいと感じたら、処方した医師や薬剤師に相談しましょう。
- 高血圧だと鼻血が出やすいのですか?
-
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、血圧が高い状態は鼻血に限らず出血しやすい要因と考えられ、出血した場合は勢いが強いため止まりにくくなることがあるとしています。MSDマニュアル家庭版は、高血圧が鼻血を引き起こす可能性は低いものの、鼻血が予想以上に長く続くことがあるとしています。ふだんの血圧を家庭で測り、高めのときは主治医に相談しましょう。
- 冬や夜に鼻血が出やすいのはなぜですか?
-
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、冬は空気が冷たく乾燥して鼻の粘膜が傷つきやすく、温度差や鼻をかむ機会の増加も重なるため鼻血が起こりやすいとしています。また、眠っているときやリラックスしているときは血管が拡張しやすいため、鼻血は昼間より夜間に出やすい傾向があるとしています。
参考にした主なデータ・指針
- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「鼻出血-意外と知らない」(鼻血の7~8割がキーゼルバッハ部位からの出血であること、外傷・炎症・腫瘍・高血圧・糖尿病・肝臓や血液の病気・薬の影響・オスラー病などの原因、鼻の奥からの出血、座って小鼻をつまみ5~10分安静にする応急処置、上を向かない理由、座っているのがつらいときの姿勢、ティッシュを詰めない理由、チラミン・ビタミンC・睡眠不足、冬と夜間に出やすいこと、危険な鼻血の見分け方と受診の目安を引用)
- MSDマニュアル家庭版「鼻出血」(飲み込んだ血の影響、鼻腔前部と後部の出血と後部の出血が起こりやすい人、最も一般的な原因、高血圧と鼻出血の関係、警戒すべき徴候と血液凝固を妨げる薬剤の例、出血性疾患の徴候、受診のタイミング、医師が尋ねること、10分間の圧迫と効果的でない家庭での処置、医師に必ず伝えるべきことを引用)
- MSDマニュアル家庭版「副鼻腔がん」(副鼻腔がんの症状、日本人に多いこと、進行するまで症状が出にくいこと、治療開始が早いほど予後が良好であることを引用)
- 厚生労働省「血をサラサラにする薬を飲まれている方へ」(ワクチン接種の案内、PDF)(抗凝固薬・抗血小板薬の種類と処方されることが多い病気、飲んでいる薬によっては出血すると止まりにくいことを引用)
- 厚生労働省「こんな時は迷わず119へ」(上手な医療のかかり方)(緊急性が高いと判断したときは迷わず救急車を要請することを引用)
まとめ|鼻血は「座って下を向き、小鼻を10分」。止まらない・繰り返すときは受診を
シニア・高齢者の鼻血の多くは、鼻の入り口近くのキーゼルバッハ部位からの出血で、座って少しうつむき、小鼻のやわらかいところを10分ほど押さえれば止まります。上を向く、仰向けになる、ティッシュを詰めるのは避けましょう。ただし、出血量が明らかに多い、発熱をともなう、血がのどの方に流れてくるときは「危険な鼻血」として、ただちに医療機関へ。20分たっても止まらない、1週間に3回ほど出る、血液をさらさらにする薬を飲んでいて止まりにくいといったときも、耳鼻咽喉科に相談しましょう。
今日からできる、鼻血への備え:
- 鼻血が出たら、座ってうつむき、小鼻を10分間、指を離さずに押さえる
- 上を向かない・仰向けにならない・ティッシュを詰めない
- 飲んでいる薬をお薬手帳で確認し、血液をさらさらにする薬は自己判断でやめない
- 冬は部屋の乾燥に気をつけ、鼻を強くかんだりいじったりしない
- 出血が多い・発熱・のどに流れる・20分止まらない・繰り返すときは受診する
体調管理の一歩に、椅子に座ってできる運動を、まちFitで
鼻血そのものを運動で防げるわけではありませんが、血圧をはじめとする体調を整え、よく眠れる生活リズムをつくるうえで、無理なく体を動かす習慣は支えになります。まちFitは「健やかな毎日を、まちのそばで。」をコンセプトに、60代からのシニアの方が無理なく通える健康スタジオです。
- 運動がはじめての方でも参加しやすいやさしいレッスン
- 椅子を使い、無理のない姿勢で体を動かせる
- 同年代の仲間と通うから、運動習慣が続けやすい
- スタッフが体調や目的に合わせて声かけ・サポート

池上・川崎の両スタジオで開いている「安心、楽しいチェアビクス」は、椅子に座ったまま、懐かしい音楽にあわせて手や足をリズミカルに動かす45分のレッスンです。ひざや腰へのご負担が少なく、最後の15分はゆったりとしたストレッチで体をほぐします。鼻血が出た当日や体調がすぐれない日はお休みし、治療中の方は主治医に相談のうえご参加ください。
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