デイサービスとは?内容・費用と利用の流れ|60代・高齢者と家族向け

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まちFit
スタジオ運営責任者
東京・神奈川でシニア向け健康スタジオ「まちFit」を運営。
60〜80代の会員様と日々向き合う中で得た現場知識をもとに、無理なく続けられる健康習慣を発信しています。
「親にデイサービスをすすめたいけれど、どんなところか分からない」「高齢の家族が通うと、どんな支えが受けられるのだろう」——そんな疑問をお持ちの60代の方やご家族は少なくありません。デイサービス(通所介護)は、要介護認定を受けた高齢者が日帰りで施設に通い、食事や入浴などの日常生活上の支援や機能訓練を受けられる介護保険サービスです。この記事では、デイサービスの内容、デイケアとの違い、利用できる人、利用の流れと費用を、厚生労働省の介護サービス情報公表システムの記述をもとに、60代・70代のご本人とご家族に向けてやさしく整理します。
デイサービス(通所介護)とは?高齢者の通いを支える介護保険サービス
デイサービスは、正式には「通所介護」と呼ばれる介護保険サービスです。自宅で暮らす高齢者が日中に施設へ通い、支援を受けて自宅へ帰る、日帰りの通いの形が基本です。まずは、どのような目的のサービスなのかを確認しておきましょう。
厚生労働省の介護サービス情報公表システムでは、通所介護は「利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、また、利用者の社会的孤立感の解消や心身機能の維持、家族の介護の負担軽減などを目的として実施します。」と説明されています。単に日中を過ごす場ではなく、ご本人の自立した生活、孤立感の解消、そして支えるご家族の負担軽減をあわせて目的にしている点が特徴です。
同じページでは、通所介護の施設に通い「利用者が有する能力に応じ生活機能の維持又は向上を目指し、食事や入浴などの日常生活上の支援や、機能訓練等の利用者に応じた必要なサービスを通所介護施設の利用時間内において提供します。」とも示されています。送迎にかかる費用も利用料に含まれているため、自宅と施設の行き来も支えてもらえます。
なお、デイサービスには、利用定員19人以上の「通所介護」と、利用定員19人未満の小規模な「地域密着型通所介護」があります。介護サービス情報公表システムでは、どちらも目的とサービス内容は同じ言葉で説明されており、要支援1・2の人は利用できない点も共通です。
デイサービスで受けられる主なサービス内容
デイサービスの内容は施設によって幅がありますが、「日常生活の支援」「機能訓練」「送迎と人との交流」に分けて考えると分かりやすくなります。ここでは代表的なものを順に見ていきます。
食事・入浴・排せつなどの日常生活の支援
介護保険法は、通所介護を施設に通わせて「入浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生活上の世話であって厚生労働省令で定めるもの及び機能訓練を行うこと」と定めています。昼食をとったり、自宅では負担の大きい入浴を介助のある環境で済ませたりできるのは、ご本人にとってもご家族にとっても大きな安心材料です。
ただし、食費やおむつ代などの日常生活費は介護保険の対象外で、別途負担が必要です。費用については後半の節で詳しく触れます。
機能訓練で生活機能の維持・向上を図る
機能訓練は、法律の定義にも明記されたデイサービスの柱のひとつです。前述のとおり、通所介護は「利用者が有する能力に応じ生活機能の維持又は向上を目指し」て行うものとされています。具体的な内容は施設によって異なり、体操やストレッチ、歩行の練習、手先を使う活動などを取り入れているところがあります。見学の際は、どんな機能訓練をどのくらいの時間行っているかを確認しておくとよいでしょう。
日本整形外科学会のロコモONLINEでは、「運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態」をロコモティブシンドローム(ロコモ)と呼び、「ロコモが進行すると、将来介護が必要になるリスクが高くなります。」としています。立つ・歩くといった力をできるだけ保つことは、デイサービスに通い始めてからも大切なテーマです。
送迎と、人と関わる時間
自宅と施設のあいだの送迎があるため、ひとりでの外出が難しくなってきた方でも通いやすいのが利点です。施設によっては、歌や手工芸、季節の行事などのレクリエーションも行われています。通所介護の目的に「社会的孤立感の解消」が挙げられているとおり、ほかの利用者やスタッフと顔を合わせて話す時間そのものにも意味があります。
外出の機会が減ると心と体にどのような変化が起こりやすいかは、次の記事で整理しています。

デイサービスとデイケアの違い、利用できる人
デイサービスと似た名前のサービスに「デイケア(通所リハビリテーション)」があります。どちらも日帰りで通う点は同じですが、目的や通う場所、利用できる人が異なります。
デイケア(通所リハビリテーション)との違い
介護サービス情報公表システムでは、通所リハビリテーションは「利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、通所リハビリテーションの施設(介護老人保健施設、病院、診療所など)に通い、心身機能の維持回復や日常生活の自立に向けたリハビリテーションを行います。」と説明されています。
介護保険法でも、通所リハビリテーションの対象は「主治の医師がその治療の必要の程度につき厚生労働省令で定める基準に適合していると認めたもの」に限られ、「理学療法、作業療法その他必要なリハビリテーション」を行うサービスと定められています。医師の判断のもとでリハビリテーションを中心に受けるのがデイケア、食事や入浴などの生活の支援と機能訓練、人との交流を幅広く受けるのがデイサービス、と考えると違いをつかみやすくなります。
| 項目 | デイサービス(通所介護) | デイケア(通所リハビリテーション) |
|---|---|---|
| 主な内容 | 食事や入浴などの日常生活上の支援、機能訓練 | 心身機能の維持回復や日常生活の自立に向けたリハビリテーション |
| 通う場所 | 通所介護の施設(定員19人未満は地域密着型通所介護) | 介護老人保健施設、病院、診療所など |
| 利用できる人 | 要介護1〜5の認定を受けた方 | 要支援1・2、要介護1〜5の認定を受けた方 |
表のとおり、デイケアには要支援1・2の方の利用料も設定されている一方、デイサービスは要支援の方は利用できません。どちらが合うかはご本人の状態や希望によって変わるため、ケアマネジャーに相談して選びましょう。
デイサービスを利用できるのは要介護1〜5の認定を受けた人
介護サービス情報公表システムでは、デイサービスの利用料は「要介護1~5の認定を受けた方」について示されており、「通所介護は、要支援1・2の人は利用できません。」と明記されています。まだ認定を受けていない場合は、まず要介護認定の申請から始めます。
申請から認定の通知までの手順や期間は、次の記事で詳しく解説しています。

要支援1・2と認定された方や、認定で「非該当」となった方も、支えがまったく受けられないわけではありません。市区町村が行う介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)について、同システムの解説では「既存の介護予防の訪問介護事業者や通所介護事業者がみなし指定事業者として利用可能な他、住民主体のサービス等、多様なサービスを選択することが可能になります。」とされています。また、「非該当」と認定された方でも、市区町村が行っている地域支援事業などにより「生活機能を維持するためのサービスや生活支援サービスが利用できる場合があります」とされています。
地域で開かれている介護予防教室の探し方や、通うメリットは次の記事にまとめています。

申請から利用開始までの流れと費用の考え方
デイサービスは、思い立ってすぐ通い始められるわけではなく、いくつかの手順を踏みます。親のことで初めて手続きをする60代のご家族には難しく感じられるかもしれませんが、相談する窓口さえ分かれば一つずつ進められます。ここでは利用までの流れと費用の考え方を紹介します。
相談から利用開始までの6ステップ
介護サービス情報公表システムの「サービス利用までの流れ」をもとに、デイサービスを使い始めるまでの手順を整理すると、次のとおりです。
- お住まいの市区町村の窓口で要介護認定を申請する(介護保険被保険者証が必要)
- 市区町村等の調査員による認定調査を受け、主治医意見書が作成される
- コンピュータによる一次判定と、介護認定審査会による二次判定が行われる
- 市区町村が要介護度を認定して結果を通知する(申請から通知までは原則30日以内)
- ケアマネジャー(介護支援専門員)のいる居宅介護支援事業者に依頼し、ケアプランを作成してもらう
- ケアプランに基づいてデイサービスの事業所と契約し、利用を始める
通う事業所を選ぶ段階では、気になる施設を見学しておくと、雰囲気や機能訓練の内容を自分の目で確かめられます。どこに相談すればよいか分からないときは、お住まいの市区町村か地域包括支援センターが窓口になります。
地域包括支援センターで相談できることや、連絡のしかたは次の記事にまとめています。

費用は原則1割負担。1回あたりの目安は658円〜1,148円
介護保険サービスを利用した場合の利用者負担は、「介護サービスにかかった費用の1割(一定以上所得者の場合は2割又は3割)」です。デイサービスの利用料は事業所の規模や所要時間によって設定されており、介護サービス情報公表システムでは、通常規模の事業所で7時間以上8時間未満利用した場合の1割負担(1回につき)を次のように示しています。
| 要介護度 | 利用者負担(1割・1回につき) |
|---|---|
| 要介護1 | 658円 |
| 要介護2 | 777円 |
| 要介護3 | 900円 |
| 要介護4 | 1,023円 |
| 要介護5 | 1,148円 |
この金額には送迎にかかる費用も含まれています。一方で、「日常生活費(食費・おむつ代など)などは、別途負担する必要があります。」とされています。利用時間が短い場合や事業所の規模が違う場合、2割・3割負担の場合は金額が変わるので、正確な金額はケアマネジャーや事業所に確認してください。
また、在宅で受けるサービスには、要介護度ごとに1か月に利用できるサービスの量(支給限度額)が決まっています(要介護1で167,650円、要介護5で362,170円)。限度額の範囲内であれば1割(一定以上所得者は2割又は3割)の負担ですが、「限度額を超えてサービスを利用した場合は、超えた分が全額自己負担となります。」デイサービスの回数は、ほかの在宅サービスとの組み合わせの中でケアプランとして決まっていきます。
負担が重くなったときの仕組みもあります。「高額介護サービス費」は、月々の利用者負担額の合計が所得に応じて区分された上限額を超えた場合に、超えた分が介護保険から支給される制度で、支給を受けるには市区町村への申請が必要です。たとえば市区町村民税の課税世帯で課税所得380万円(年収約770万円)未満の場合、上限額は世帯で月44,400円です。
介護保険の枠だけでは足りない部分を補うサービスについては、次の記事で種類と費用の目安を紹介しています。

デイサービスと合わせて続けたい、自宅でできる体づくり
デイサービスに通う日は、ケアプランで決めた曜日に限られます。通わない日にも家の中で少し体を動かす習慣があると、生活の中で動く時間を保ちやすくなります。ここでは公的な指針を手がかりにします。
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」推奨シート:高齢者版では、「強度が3メッツ以上の身体活動を週15メッツ・時以上行うことを推奨する。具体的には、歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を1日40分以上行うことを推奨する(1日約6,000歩以上に相当)。」とされています。同じ推奨シートは「筋力・バランス・柔軟性など多要素な運動を、週3日以上行うことを推奨する。」とも示しています。
一方で、同じ推奨シートには「上記の強度、推奨値に満たなくとも、少しでも身体活動を行うことを推奨する。」とも書かれています。要介護認定を受けている方は体の状態がさまざまなので、この量をそのまま目標にする必要はありません。主治医やケアマネジャー、デイサービスの職員に相談しながら、無理のない範囲で体を動かす時間を増やしていきましょう。
自宅では、椅子に座ったままの足踏みやかかとの上げ下ろしなど、負担の少ない動きから始めるのも一つの方法です。体調がすぐれない日は無理をせず休みましょう。
布団の上や寝た姿勢のままでできる運動は、次の記事で手順を紹介しています。

立ち上がりや歩くときのふらつきが気になる方は、体調に合わせて自宅でできるバランス訓練の手順もあわせてご覧ください。

よくある質問
デイサービスを検討するご本人やご家族から、よく寄せられる質問をまとめました。個別の事情については、ケアマネジャーや市区町村の窓口に相談すると具体的に整理してもらえます。
- デイサービスは週に何回くらい通えますか?
-
通う回数は、要介護度ごとに決まっている1か月の支給限度額の範囲で、ほかの在宅サービスとの組み合わせを考えながらケアプランで決めます。ご本人の体調や生活のリズム、ご家族の状況を踏まえて、ケアマネジャーと相談しながら決めていきましょう。限度額を超えて利用した分は全額自己負担になる点にも注意が必要です。
- 要支援でもデイサービスは使えますか?
-
デイサービス(通所介護)は、要支援1・2の人は利用できません。要支援の方は、市区町村が行う介護予防・日常生活支援総合事業のサービスが利用の対象になり、通所介護事業者によるサービスや住民主体のサービスなど、地域によってさまざまな選択肢があります。まずは地域包括支援センターに相談してみてください。
- 本人が行きたがらないときはどうすればよいですか?
-
はじめは慣れない場所に不安を感じる方もいます。見学で雰囲気を知ってもらう、興味のある活動がある施設を選ぶ、無理に長時間から始めないといった工夫が助けになります。ご本人の気持ちを尊重しながら、ケアマネジャーと一緒に合う施設を探していくとよいでしょう。
- デイサービスとデイケアはどちらを選べばよいですか?
-
医師の判断のもとでリハビリテーションを中心に受けたい場合はデイケア(通所リハビリテーション)、食事や入浴などの生活の支援と機能訓練、人との交流を幅広く受けたい場合はデイサービスが候補になります。要支援1・2の方はデイサービスを利用できませんが、デイケアには要支援の方の利用料も設定されています。ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談して選びましょう。
- デイサービスの費用はどのくらいかかりますか?
-
利用者負担は原則として費用の1割(一定以上所得者は2割又は3割)です。介護サービス情報公表システムでは、通常規模の事業所で7時間以上8時間未満利用した場合の1割負担を、1回につき要介護1で658円、要介護5で1,148円と示しています。送迎の費用はこの中に含まれますが、食費やおむつ代などの日常生活費は別途負担です。
- 家族はどこに相談すればよいですか?
-
まずはお住まいの市区町村の窓口か地域包括支援センターに相談するのが基本です。すでに要介護1以上の認定を受けてケアプランを作っている場合は、担当のケアマネジャーが身近な相談先になります。
参考にした主なデータ・指針
- 厚生労働省 介護サービス情報公表システム「どんなサービスがあるの? – 通所介護(デイサービス)」(通所介護の目的・サービス内容、「通所介護は、要支援1・2の人は利用できません。」、送迎費が利用料に含まれること、日常生活費は別途負担であること、通常規模・7時間以上8時間未満の1割負担額を引用)
- 厚生労働省 介護サービス情報公表システム「どんなサービスがあるの? – 地域密着型通所介護」(利用定員19人未満であること、要支援1・2の人は利用できないことを参照)
- 厚生労働省 介護サービス情報公表システム「どんなサービスがあるの? – 通所リハビリテーション(デイケア)」(通所リハビリテーションの説明と、要支援1・2の方の利用料が設定されていることを、デイサービスとの違いの説明に引用)
- 厚生労働省 介護サービス情報公表システム「サービス利用までの流れ|介護保険の解説」(申請から利用開始までの手順、申請から通知まで原則30日以内、「非該当」の方の地域支援事業についての記述を参照)
- 厚生労働省 介護サービス情報公表システム「サービスにかかる利用料|介護保険の解説」(利用者負担の割合、居宅サービスの支給限度額と超過分の全額自己負担、高額介護サービス費の仕組みと上限額を引用)
- 厚生労働省 介護サービス情報公表システム「介護予防・日常生活支援総合事業のサービス利用の流れ|介護保険の解説」(総合事業で選べるサービスについての記述を引用)
- 介護保険法(e-Gov法令検索)(第8条第7項の通所介護、第8項の通所リハビリテーションの定義を引用)
- 日本整形外科学会 ロコモONLINE「ロコモを知ろう」(ロコモティブシンドロームの定義と「ロコモが進行すると、将来介護が必要になるリスクが高くなります。」を引用)
- 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」推奨シート:高齢者版(「強度が3メッツ以上の身体活動を週15メッツ・時以上行うことを推奨する。具体的には、歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を1日40分以上行うことを推奨する(1日約6,000歩以上に相当)。」「筋力・バランス・柔軟性など多要素な運動を、週3日以上行うことを推奨する。」「上記の強度、推奨値に満たなくとも、少しでも身体活動を行うことを推奨する。」を引用)
まとめ:デイサービスを自立した生活を支える一歩に
デイサービス(通所介護)は、要介護1〜5の認定を受けた高齢者が日帰りで通い、食事や入浴などの日常生活上の支援と機能訓練を受けられる介護保険サービスです。ご本人の自立した生活と孤立感の解消、ご家族の介護の負担軽減をあわせて目的にしています。費用は原則1割負担で、送迎費は利用料に含まれ、食費などは別途かかります。デイケアとの違いや利用の流れを押さえたうえで、ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談しながら、ご本人に合った使い方を見つけていきましょう。
今日から始めるデイサービス検討の第一歩:
- まずは市区町村の窓口か地域包括支援センターに相談する
- 要介護認定を受けていなければ市区町村の窓口で申請する
- 費用はケアマネジャーや事業所に見積もりを確認する
- 気になる施設は見学して雰囲気と機能訓練の内容を確かめる
- 通わない日は自宅で無理のない範囲で体を動かす
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デイサービスは、支えが必要になった高齢者の生活を支える心強いサービスです。一方で、「まだ元気な60代のうちから体力づくりに取り組み、自分のことは自分でできる毎日をできるだけ長く続けたい」という方には、シニア向け健康スタジオ「まちFit」もひとつの選択肢です。まちFitは介護保険のサービスではなく、要介護認定がなくても通える民間のスタジオで、無理なく体を動かす運動習慣づくりをお手伝いします。
- シニアの体力や体調に合わせた無理のないプログラム
- ストレッチや体操で、立つ・歩く力づくりを目指せる
- スタッフや仲間と一緒だから続けやすい
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