介護保険外サービスとは?種類・選び方と費用の目安|60代からの備え

介護保険外サービスとは?種類・選び方と費用の目安|60代からの備えのイメージ

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まちFit
スタジオ運営責任者

東京・神奈川でシニア向け健康スタジオ「まちFit」を運営。
60〜80代の会員様と日々向き合う中で得た現場知識をもとに、無理なく続けられる健康習慣を発信しています。

「親が最近、家事や買い物に苦労しているみたい」「介護保険だけでは、頼みたいことがカバーしきれない」——そんなときに知っておきたいのが介護保険外サービスです。介護保険外サービスとは、公的介護保険の給付対象にならない部分を、自己負担で利用できる生活支援サービスのこと。家事代行や配食、見守り、外出の付き添い、自費でのリハビリや運動(介護予防)まで、その種類は幅広く広がっています。この記事では、まちFit編集部が保険外サービスの種類や費用の目安、失敗しない選び方を、60代のご本人にもご家族にもわかりやすく整理します。健康寿命を延ばし、自立した生活を長く続けるための備えとして、ぜひ参考にしてください。

目次

介護保険外サービスとは?公的介護保険との違い

介護保険外サービスとは、要介護認定を受けても公的介護保険ではまかなえない部分を、自己負担で補う生活支援サービスの総称です。「保険外サービス」「自費サービス」とも呼ばれます。まずは公的介護保険との違いと、なぜ今この仕組みが注目されているのかを整理しましょう。

公的介護保険でカバーされる範囲

公的介護保険で受けられるサービスには、要介護度に応じて1か月あたりの利用上限が定められています。訪問介護やデイサービスなどは、この範囲内であれば原則1〜3割の自己負担で利用できますが、上限を超えた分は全額自己負担になります。また、掃除や調理などの生活援助にも「日常生活に必要な範囲」という決まりがあり、大掃除や庭の手入れ、同居家族がいる場合の生活援助などは、介護保険では対象外となる場面も少なくありません。

保険外サービスが必要になる場面

次のような「介護保険では頼みにくいけれど、暮らしを続けるうえで欠かせない」ニーズを埋めるのが介護保険外サービスです。

  • 大掃除や庭の手入れ、来客対応など、日常の生活援助を超える家事
  • 病院内での付き添いや、趣味・買い物・旅行への外出サポート
  • 同居する家族がいるために、生活援助が使いにくいケース
  • ペットの世話や、決まった曜日以外の見守り・安否確認

介護が必要な方だけでなく、まだ比較的お元気なシニアの生活支援や介護予防にも使えるのが、保険外サービスの大きな特徴です。

地域包括ケアと健康寿命の視点

国は、住み慣れた地域で暮らし続けられるよう、医療・介護・予防・住まい・生活支援を一体で支える「地域包括ケアシステム」づくりを進めています。厚生労働省・農林水産省・経済産業省がまとめた事例集でも、保険外サービスは「マイナス状態をゼロに戻す」ものに限らず、介護予防や介護状態の改善につながるもの、「ゼロからプラス」の喜びや楽しみにつながるもの——つまり生活の質(QOL)の向上に寄与するサービスまで含めて取り上げられています。日常生活に制限なく過ごせる期間である健康寿命は、令和4年の値で男性72.57年・女性75.45年です。平均寿命(男性81.05年・女性87.09年)との差をできるだけ縮めるうえでも、早めの生活支援や介護予防は大きな意味を持ちます。健康寿命という考え方については、こちらもあわせてご覧ください。

介護保険外サービスの主な種類

介護保険外サービスは、生活を支えるものから、楽しみや介護予防につながるものまで多岐にわたります。厚生労働省などの事例集で挙げられている分野を参考に、代表的なものを整理しました。ご本人やご家族の困りごとに近いものから探してみてください。

家事・生活支援

掃除・洗濯・調理といった家事の代行や、介護保険では頼めない大掃除・庭仕事・模様替えなどを担うサービスです。家政婦や便利屋、生活総合支援サービスなど、事業者の形はさまざまです。

配食・買い物・宅配

栄養バランスに配慮したお弁当を届ける配食サービスや、食料品・日用品の宅配・買い物代行です。手渡しの際に安否を確認できるものも多く、低栄養や食事の偏りを防ぐ生活支援として役立ちます。

見守り・安否確認

センサーやカメラ、電話、定期訪問などで日々の様子を見守るサービスです。郵便局や民間警備会社の見守りサービスなどがあり、離れて暮らすご家族の安心につながります。

外出付き添い・移動支援

通院の付き添い(院内での介助を含む)や、買い物・趣味・旅行への同行、福祉タクシーなどの移動支援です。介護保険では対応が難しい院内介助や外出も、保険外サービスなら柔軟に頼めます。

自費リハビリ・運動(介護予防)

自費で受けるリハビリや、シニア向けの運動・体操教室も保険外サービスの一つです。フレイル予防や転倒予防を目的に、無理なく体を動かす習慣づくりを支えます。自宅でできる運動については、こちらもあわせてご覧ください。

趣味・交流・その他

脳の健康教室やレクリエーション、訪問理美容など、楽しみや生きがいにつながるサービスもあります。こうした「ゼロからプラス」を生む活動は、外出や交流のきっかけとなり、心と体の健康維持を後押しします。

費用の目安と料金の考え方

介護保険外サービスは全額自己負担のため、費用が気になる方も多いでしょう。料金はサービス内容・事業者・地域によって幅があり、一律の目安を示すのは難しいのが実情です。ここでは、金額そのものより「料金の考え方」を押さえておきましょう。

主な料金体系

  • 時間制:1時間あたりいくら、と時間単位で計算する
  • 回数・訪問制:1回の訪問やサービスごとに料金が決まる
  • 月額定額制:見守りや配食など、毎月一定額で利用する

同じ「家事代行」でも、事業者によって時間単位も含まれる作業範囲も異なります。複数の事業者の料金表を並べて比べると、相場感がつかみやすくなります。

費用を抑える工夫

  • 「本当に困っていること」に目的を絞り、頻度を調整する
  • シルバー人材センターや住民主体の生活支援など、地域の担い手も検討する
  • 自治体独自の助成やサービスがないか、窓口で確認する

契約前に確認したいこと

トラブルを避けるため、契約前に次の点を書面で確認しておくと安心です。料金に含まれる作業範囲、追加料金が発生する条件、キャンセル規定、担当スタッフの体制、万一に備えた賠償保険の有無などです。あいまいなまま契約せず、納得できるまで質問しましょう。

失敗しない介護保険外サービスの選び方

種類が多いぶん、「どれを選べばよいか分からない」と迷いがちです。次の3つのステップで整理すると、ご本人にもご家族にも納得のいく選び方ができます。

まず「困りごと」と目的を整理する

「何に困っているのか」「どうなりたいのか」を書き出すことから始めましょう。買い物が負担なのか、外出の付き添いが必要なのか、体力の低下が心配なのかで、選ぶサービスは変わります。ご家族が離れて暮らしている場合は、まず現状を共有することが大切です。次の記事も参考にしてみてください。

複数の事業者を比較する

1社だけで決めず、料金・作業範囲・スタッフ体制・口コミなどを複数比べましょう。どこに相談してよいか分からないときは、お住まいの地域包括支援センターやケアマネジャーが身近な窓口になります。地域のサービス情報を整理して教えてもらえます。

お試し・体験で相性を確かめる

実際に利用するのはご本人です。初回のお試しや体験を活用し、スタッフの対応や雰囲気がご本人に合うかを確かめてから、本格的な利用を決めると失敗が少なくなります。運動・体操の教室なら、見学や体験の機会を用意している施設が多くあります。

介護予防につながる「運動・体操」という選択肢

保険外サービスの中でも、これからの元気を支える選択肢として注目したいのが、介護予防を目的とした運動・体操です。「困ってから頼む」だけでなく、「困る前に体を整えておく」という前向きな使い方ができます。

運動が介護予防で果たす役割

加齢とともに筋力や活動量が落ちると、フレイル(心身の活力が低下した状態)やロコモティブシンドロームにつながりやすくなります。無理のない範囲で体を動かす習慣は、こうした変化をゆるやかにし、転倒予防や自立した生活の維持につながると考えられています。フレイルの基礎知識と、自宅でできる足腰の運動は、次の記事で詳しく紹介しています。

続けられる環境を選ぶ

介護予防で大切なのは、一度がんばることより「続けられること」です。シニア向けに強度や内容を調整してくれる教室や、通いやすい立地、仲間と楽しめる雰囲気があると、自然と習慣になります。施設選びのポイントは、次の記事も参考にしてみてください。運動を生活に取り入れることは、体力維持だけでなく、外出や交流のきっかけにもなります。

よくある質問

介護保険外サービスは要介護認定がなくても使えますか?

はい。介護保険外サービスは全額自己負担で利用する仕組みのため、要介護認定の有無にかかわらず、どなたでも利用できます。まだお元気なうちから、家事のサポートや介護予防の運動として活用する方も増えています。

介護保険サービスと同時に使えますか?

併用できます。介護保険のサービスで足りない部分を、保険外サービスで補う使い方が一般的です。ケアマネジャーに相談すると、全体のバランスを見ながら組み合わせを整理してもらえます。

費用はどのくらいかかりますか?

サービスの内容や事業者、地域によって幅があり、一律の目安はありません。時間制・回数制・月額定額など料金体系もさまざまです。契約前に、料金に含まれる範囲や追加料金、キャンセル規定を書面で確認することが大切です。

どこに相談すればよいですか?

お住まいの地域包括支援センターやケアマネジャーが身近な相談窓口です。市区町村の窓口や社会福祉協議会でも、地域のサービス情報を得られます。

親が離れて暮らしています。何から始めればよいですか?

まずは「何に困っているか」を一緒に整理することから始めましょう。見守りや配食など負担の少ないサービスから試し、少しずつ広げると、ご本人もご家族も安心して続けやすくなります。

運動・体操の教室も介護保険外サービスに含まれますか?

自費で通うシニア向けの運動・体操教室も、介護予防を目的とした保険外サービスの一つといえます。無理のない範囲で体を動かす習慣は、フレイル予防や転倒予防につながると考えられています。

参考にした主なデータ・指針

まとめ|困りごとの整理から始める、これからの備え

介護保険外サービスは、公的介護保険ではカバーしきれない暮らしの困りごとを、自己負担で柔軟に補える心強い選択肢です。家事や見守り、配食、外出支援から、介護予防につながる運動・体操まで、目的に合わせて選べます。まずはご本人・ご家族の「困りごと」を整理し、地域包括支援センターやケアマネジャーに相談しながら、無理なく続けられるものから始めてみましょう。

今日から始める備えの習慣:

  • 「介護保険で頼めること・頼めないこと」を一度整理する
  • 見守りや配食など、負担の少ないサービスから試してみる
  • 地域包括支援センターやケアマネジャーを相談窓口にする
  • 介護予防として、無理なく続けられる運動・体操を生活に取り入れる

介護予防の運動習慣は「まちFit」で

「まちFit」は、シニア世代が無理なく体を動かせる健康スタジオです。自費で通える介護予防の運動として、保険外サービスのひとつのかたちともいえます。体力や体の状態に合わせて内容を調整するので、運動が久しぶりの方や、ご家族に勧めたい方も安心して始められます。フレイル予防や転倒予防につながる習慣を、まちのそばで続けてみませんか。

  • 体力・体の状態に合わせて強度を調整
  • 運動が久しぶりの方や初心者も安心
  • フレイル予防・転倒予防を意識したプログラム
  • 仲間と楽しく、外出や交流のきっかけに
  • まちのそばで、無理なく続けられる
まちFit池上スタジオでシニアが体を動かす様子

介護予防は、早く始めるほど毎日の暮らしを支える力になります。ご本人はもちろん、離れて暮らすご家族が「元気でいてほしい」と願う気持ちにも、運動習慣はやさしく寄り添います。

まずは見学や体験から始めてみませんか?

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この記事は、まちFit編集部監修のもと、公的機関の資料をもとに作成しています。掲載しているサービスの分類や考え方は一般的な情報であり、実際の利用条件・料金は事業者や自治体によって異なります。

本記事は健康づくりや生活支援に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療を目的とするものではありません。体調やお身体の状態に不安がある場合は、かかりつけ医や専門機関にご相談ください。

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