シニアの生きがいの見つけ方|60代・高齢者が毎日を楽しむ習慣

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まちFit
スタジオ運営責任者
東京・神奈川でシニア向け健康スタジオ「まちFit」を運営。
60〜80代の会員様と日々向き合う中で得た現場知識をもとに、無理なく続けられる健康習慣を発信しています。
「毎日をもっといきいきと過ごしたい」「これからの時間を大切にしたい」——そう感じている60代・シニアの方にとって、生きがいは心と体の元気を支える大切な土台です。生きがいと聞くと大げさに感じるかもしれませんが、趣味や社会参加、人とのつながり、体を動かす楽しみなど、身近なところにそのヒントはあります。この記事では、シニアの生きがいの見つけ方と、フレイル予防や介護予防にもつながる習慣づくりのコツを、まちFit編集部がやさしくご紹介します。
シニアにとっての「生きがい」とは?60代から見つめ直したい理由
年齢を重ねると、仕事や子育てが一段落し、生活の中心にあったものが変わっていきます。だからこそ、60代・シニアの時期は、あらためて自分の生きがいを見つめ直したいタイミングです。まずは「生きがい」という言葉が何を指すのか、そしてシニアの多くがどのように生きがいを感じているのかを、公的な調査をもとに見ていきましょう。
生きがいとは「生きる価値や意味」を感じられること
公益財団法人長寿科学振興財団が運営する「健康長寿ネット」によると、広辞苑では生きがいを「生きるはりあい。生きていてよかったと思えるようなこと」と定義されています。つまり生きがいとは、人にとって「生きる価値や意味」を与えてくれるものだといえます。何を生きがいと感じるかは人それぞれで、一つに決まった正解はありません。あなたが「これがあると毎日が張り合いになる」と感じられることが、そのまま生きがいになります。
60代・シニアの多くが生きがいを感じている
生きがいは、決して特別な人だけのものではありません。内閣府が平成25年(2013年)に行った「高齢者の地域社会への参加に関する意識調査」では、高齢者のうちおよそ8割の人が、生きがい(喜びや楽しみ)を感じていると回答したと報告されています(健康長寿ネットより)。多くの高齢者が、すでに何らかの形で生きがいを感じながら日々を過ごしているということです。生きがいを感じるときとして最も多かったのは「孫など家族との団らんの時(48.8%)」で、身近な人とのつながりが大きな支えになっていることがわかります。特別なことをしなくても、日々の暮らしの中に生きがいの種はあるのです。
生きがいが心と体の元気を支える
生きがいを持つことは、心の張り合いだけでなく、体の元気にもつながると考えられています。やりたいことや会いたい人があると、自然と外に出かけ、体を動かし、人と会話する機会が増えます。こうした社会参加や運動習慣の積み重ねは、加齢にともなう心身の衰え(フレイル)の予防にもつながります。生きがいは、シニアが自分の足で歩ける生活を長く続けるための、大切なエンジンといえるでしょう。
フレイルは、健康な状態と要介護状態の中間にあたる時期をいいます。フレイルとは何か、運動や社会参加の面からどう防ぐかは、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

生きがいがシニアの健康習慣を支える3つの理由
生きがいは「気持ちの問題」だけにとどまりません。社会とのつながりや運動習慣を通じて、フレイル予防や介護予防といった健康面にも良い影響が期待できます。ここでは、生きがいがシニアの健康習慣を支える理由を、3つの視点に分けてご説明します。
社会とのつながりがフレイル予防につながる
「健康長寿ネット」では、「フレイル予防には、「運動」「栄養・口腔機能」「社会参加・こころの健康」の3つをバランスよく実践することが大切で、フレイルと社会参加との関連は極めて強く、早期からの予防が求められます」と説明されています。生きがいをきっかけに人と関わる機会が増えることは、この「社会参加・こころの健康」を自然と満たすことにつながります。つながりを持ち続けることが、フレイル予防や介護予防の土台になるのです。
反対に、外出の機会が減っていくと、体力や気持ちにはどのような変化が現れるのでしょうか。高齢者が外出しなくなったときに起きることと予防法は、こちらの記事にまとめています。

体を動かす楽しみが運動習慣になる
「楽しいから続けられる」というのは、運動習慣を身につけるうえでとても大切な視点です。散歩やストレッチ、体操などを「健康のための義務」ではなく「好きだから続ける生きがい」として取り組めると、体力維持や転倒予防にもつながりやすくなります。無理なく続けられる楽しみを持つことが、結果として体を守ることにつながります。
「体を動かしたいけれど、何から始めればいいかわからない」という方は、運動不足の解消に向けた進め方と注意点をまとめたこちらの記事が参考になります。

心の張り合いが毎日の意欲を生む
「今日はこれをしよう」という小さな目標や役割があると、朝起きる張り合いが生まれます。意欲がわくと、身だしなみを整える、食事をきちんととるといった生活のリズムも整いやすくなります。心の元気と体の元気は、お互いに支え合っています。生きがいは、その好循環の入り口になってくれます。
「何をするのも億劫」「やる気が出ない」という状態が続くときは、その原因と意欲を取り戻す習慣をまとめたこちらの記事もあわせてご覧ください。

60代・シニアの生きがいの見つけ方 5つのヒント
「生きがいが大切なのはわかるけれど、どう見つければいいの?」と感じる方も多いかもしれません。生きがいは、探しに行くというより、日々の暮らしの中で少しずつ育てていくものです。ここでは、60代・シニアが生きがいを見つけるための具体的なヒントを5つに分けてご紹介します。
① これまで好きだったこと・やり残したことを書き出す
まずは、これまでの人生で楽しかったこと、いつかやってみたいと思っていたことを紙に書き出してみましょう。「健康長寿ネット」は、生きがいに必要な要素の一つとして「行いたいことや目標とすることがあること」を挙げています。若い頃に好きだったこと、忙しくてあきらめていたことの中に、これからの生きがいのヒントが隠れていることがよくあります。書き出して眺めてみることが、自分に合った生きがいの見つけ方の第一歩になります。
② 趣味やサークルなど「打ち込めること」を持つ
趣味は生きがいづくりの王道です。「健康長寿ネット」は、生きがいに必要な要素として「打ち込むことのできる活動を持っていること」も挙げています。実際に、生きがいを感じるときとして「趣味やスポーツに熱中している時」を挙げる方は多く、特に男性では最も多い回答(49.0%)だったと報告されています(健康長寿ネットより)。次のような身近なものから、気軽に始めてみてはいかがでしょうか。
- 園芸・家庭菜園:季節を感じながら、無理のない範囲で体を動かせます
- 手芸・絵画・書道:手先を使い、集中する時間が心の落ち着きにつながります
- カラオケ・合唱・楽器:声を出したり人と合わせたりする楽しみがあります
- ウォーキング・体操:仲間と一緒だと続けやすく、運動習慣にもつながります
- 写真・旅行:出かける目的ができ、社会参加のきっかけになります
「どんな趣味が自分に合うのかわからない」という方は、シニアに人気の趣味やサークルの選び方をまとめたこちらの記事もご覧ください。

③ 人とのつながり・社会参加の場に出かける
生きがいは、人との関わりの中で育つことが多いものです。町内会や地域の集まり、ボランティア、趣味のサークル、公民館の講座など、社会参加の場に一歩出かけてみましょう。最初はあいさつを交わすだけでも十分です。人と会う予定があること自体が、外出のきっかけになり、フレイル予防や介護予防にもつながります。
④ 体を動かす習慣を生きがいの一つにする
体を動かすことそのものを生きがいにできると、健康と楽しみを同時に手に入れられます。仲間と通う体操教室や、朝のラジオ体操、近所の散歩コースめぐりなど、「続けたくなる仕組み」を持つのがコツです。体を動かす習慣は、体力維持や転倒予防、自立した生活を守ることにもつながります。
毎日決まった時間に体を動かす習慣として、ラジオ体操も取り入れやすい方法です。シニアがラジオ体操を続けることで期待できることは、こちらの記事でご紹介しています。

⑤ 小さな役割・目標を持つ
「誰かの役に立っている」「少しずつ上達している」という実感は、大きな生きがいになります。孫の世話、家庭菜園の水やり、地域の見守り活動、月単位の小さな目標づくりなど、無理のない役割を持ってみましょう。大きな成果でなくてかまいません。小さな達成感の積み重ねが、毎日の張り合いを生み、自立した生活を守る支えにもなります。
「人に会うのが楽しみ」を取り戻すきっかけとして、身だしなみを整える時間を持つ方もいます。まちFitのシニアビューティーメイク講座は、シニア世代のお肌の特徴やお悩みに合わせたスキンケアとメイクのレッスンです。
生きがいづくりで気をつけたいこと
生きがいづくりは、頑張りすぎないことも大切です。「生きがいを持たなければ」と気負ってしまうと、かえって疲れてしまうこともあります。ここでは、無理なく生きがいと付き合っていくための心がけをお伝えします。
無理をせず「できること」から
体力や体調には個人差があります。人と比べたり、一度にたくさん始めたりする必要はありません。まずは「これならできそう」と思えることを一つ、気軽に試してみましょう。持病がある方や治療中の方は、新しい運動や活動を始める前に、かかりつけの医師に相談すると安心です。
うまくいかない日があっても大丈夫
生きがいを感じられない日や、気分が乗らない日があるのは自然なことです。そんな日は無理をせず、ゆっくり休んでかまいません。大切なのは、完璧を目指すことではなく、少しずつでも自分らしい楽しみを続けていくことです。もし気分の落ち込みが長く続く場合は、一人で抱え込まず、家族や身近な人、専門家に相談することを考えてみてください。
よくある質問
- 生きがいがないと感じるときはどうすればいいですか?
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生きがいが見つからないと感じても、焦る必要はありません。まずは、これまで楽しかったことや興味のあることを紙に書き出したり、地域の集まりや講座に一度出かけてみたりと、小さな一歩から始めてみましょう。人との会話や外出のきっかけが増えることで、少しずつ張り合いが生まれてくることがあります。
- 60代・シニアにおすすめの生きがいには何がありますか?
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園芸や手芸、カラオケ、写真、旅行といった趣味のほか、ウォーキングや体操など体を動かす活動、地域のボランティアやサークルへの社会参加などが挙げられます。大切なのは「続けたくなるかどうか」です。無理なく楽しめるものを選ぶと、自然と生活の張り合いになりやすくなります。
- 生きがいを持つと健康にどんな影響がありますか?
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生きがいを持つと、外出や運動、人との交流の機会が増えやすくなります。こうした社会参加や運動習慣の積み重ねは、フレイル予防や介護予防、体力維持につながると考えられています。心の張り合いが体の元気を支え、自分の足で歩ける生活を長く続ける助けになります。
- 一人暮らしでも生きがいは見つけられますか?
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はい、一人暮らしの方でも生きがいは十分に見つけられます。地域のサークルや講座、ボランティアなど、人と関わる場に出かけることで、新しいつながりが生まれます。ペットの世話や家庭菜園、日課の散歩など、一人で続けられる楽しみを持つこともよい方法です。
- 体力に自信がなくても始められる生きがいはありますか?
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体力に自信がない方でも始められる活動はたくさんあります。手芸や絵画、書道、読書、写真整理など、座ったままでも楽しめる趣味は多くあります。体を動かす場合も、いすに座ってできる体操や短い散歩など、負担の少ないものから始められます。ご自身の体調に合わせて、無理のない範囲で選びましょう。
- 家族が生きがいを見つけられるようサポートするには?
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ご家族にできるのは、答えを押しつけるのではなく、興味を一緒に探すお手伝いです。昔好きだったことを聞いてみたり、地域の催しや教室の情報を伝えたり、一緒に出かけたりするだけでも、きっかけになります。本人のペースを尊重し、小さな挑戦を見守り、できたことを一緒に喜ぶ姿勢が支えになります。
参考にした主なデータ・指針
- 公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「高齢者の生きがいとは」(生きがいの定義〈広辞苑「生きるはりあい。生きていてよかったと思えるようなこと」〉、内閣府「高齢者の地域社会への参加に関する意識調査(平成25年)」で高齢者のおよそ8割が生きがいを感じていること、生きがいを感じるときは「孫など家族との団らんの時(48.8%)」が最も多く、男性は「趣味やスポーツに熱中している時(49.0%)」が最も多いこと、を引用)
- 公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「生きがいを持つための方法」(生きがいに必要な要素として挙げられている「行いたいことや目標とすることがあること」「打ち込むことのできる活動を持っていること」の2点を引用)
- 公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「フレイルと社会参加」(「フレイル予防には、「運動」「栄養・口腔機能」「社会参加・こころの健康」の3つをバランスよく実践することが大切で、フレイルと社会参加との関連は極めて強く、早期からの予防が求められます」という記述を引用)
まとめ
生きがいは、趣味や社会参加、人とのつながり、体を動かす楽しみなど、身近なところから育てていけるものです。心の張り合いは外出や運動習慣を後押しし、フレイル予防や介護予防、体力維持にもつながります。無理のない範囲で、自分らしい楽しみを一つずつ続けていくことが、自分の足で歩ける生活を長く続ける力になります。60代・高齢者のいまだからこそ選べる時間の使い方を、あせらず楽しむ気持ちで探していきましょう。
今日から始める生きがいづくりの習慣:
- これまで好きだったこと・やってみたいことを一つ書き出す
- 趣味やサークルなど「打ち込めること」を持つ
- 地域の集まりやボランティアなど社会参加の場に出かけてみる
- 体を動かす習慣を「楽しみ」として続ける
- 小さな役割や目標を持ち、できたことを喜ぶ
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- 同じ世代の仲間と楽しく続けられるから、通うこと自体が張り合いに
- シニアの体力に合わせた無理のないプログラムで安心
- まちFitスタジオ運営者監修のもと、体力維持や転倒予防を意識した内容
- 通いやすいまちのそばの立地で、外出と社会参加のきっかけに

体を動かすことは、健康のためだけでなく、毎日を楽しく過ごすための生きがいにもなります。「一人ではなかなか続かない」という方も、仲間と一緒なら自然と続けられます。体を動かす時間そのものを楽しむことが、いちばんの近道です。
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