親の体力低下が心配な方へ|家族ができるサポートと対策

この記事を書いた人

まちFit
スタジオ運営責任者

東京・神奈川でシニア向け健康スタジオ「まちFit」を運営。
60〜80代の会員様と日々向き合う中で得た現場知識をもとに、無理なく続けられる健康習慣を発信しています。

「最近、親の歩くのが遅くなった気がする」「実家に帰ったら階段がきつそうだった」「このままだと転倒してしまわないか心配」――離れて暮らす親の変化に気づいて、どうしたらいいかわからない方は多いのではないでしょうか。

親の体力低下は多くの場合ゆっくり進むため、本人が自覚していないことも少なくありません。家族が早期に気づき、適切なサポートをすることで、介護が必要になる時期を大幅に遅らせられる可能性があります。

この記事でわかること

  • 親の体力低下に気づくサイン10個
  • 家族がやってはいけない「逆効果なサポート」
  • 親が自分から動きたくなる声かけの方法
  • 帰省時・離れていてもできる家族の取り組み
  • 専門施設への橋渡し方法
目次

親の体力低下に気づくサイン10個

帰省・電話・ビデオ通話の際に、以下のサインがないか確認してみてください。

身体的なサイン:

  • 歩くペースが以前より明らかに遅くなった
  • 階段の上り下りに手すりが必要になった
  • 立ち上がるとき机や椅子に手をつくようになった
  • 食事量が以前より減った(体重が落ちている)
  • 転んだことがある・つまずくことが増えた

生活・行動面のサイン:

  • 外出の頻度が目に見えて減った
  • 以前やっていた趣味・活動をしなくなった
  • 電話・会話で疲れやすそうな様子がある
  • 掃除・料理が以前より雑になってきた
  • 「疲れた」「だるい」という言葉が増えた

3つ以上当てはまる場合は、体力低下が進んでいるサインです。早めに話し合いの機会を持つことをおすすめします。

家族がやってはいけない「逆効果なサポート」

NG①:「運動しないとダメだよ」と一方的に言う

体力低下を指摘されると、多くの高齢者は「心配をかけて申し訳ない」「もう歳だから仕方ない」という気持ちになり、逆に萎縮してしまいます。「あなたのためを思って」という言葉も、本人が「自分で決められない」と感じるプレッシャーになりがちです。

NG②:「危ないから外出しないで」と制限する

転倒を心配するあまり外出・活動を制限すると、筋力・バランス感覚がさらに低下し、本当の意味で「危ない状態」に近づいていきます。

NG③:何でも代わりにやってしまう

荷物を持つ・階段を代わりに上るなど、すべての動作を肩代わりすることは体を動かす機会を奪います。「少し時間がかかっても本人が行う」ことを支える姿勢が大切です。

親が自分から動きたくなる声かけの方法

「一緒にやろう」と誘う

「お父さん・お母さんのために運動してほしい」ではなく「一緒にやってみよう」という誘い方が最も効果的です。「私も最近運動不足で」と自分ごとにして誘うと、親が「付き合ってあげよう」という気持ちで動き始めやすくなります。

小さな変化を認める

「今日も歩けたね」「階段が少し楽そうだね」という小さな変化への声かけが、継続の最大の動機づけになります。「もっとやれ」ではなく「できていること」に注目してください。

「自分で決める」を尊重する

「あなたはどんな運動だったらできそう?」と本人の意見・不安を先に聞くことで、親が主体的に取り組みやすくなります。

家族が一緒にできる介護予防の取り組み

帰省時にできること

  • 一緒に近所を散歩する(「運動しよう」ではなく「少し歩こう」と自然に誘う)
  • 一緒に体操や椅子ストレッチをやってみる
  • 家の中の転倒リスク(滑りやすい場所・段差・暗さ)を一緒に確認・対策する

離れていてもできること

  • 電話・ビデオ通話で「今日は何をした?」と活動を聞く習慣をつける
  • 「一緒にやろう」とビデオ通話越しに体操を促す
  • 地域の介護予防教室・シニアスタジオの情報を調べて共有する

専門施設への橋渡し方法

「まちFitという施設が近くにあるんだけど、一度見学してみない?」というように「体験する」ことへの誘いから始めると親が受け入れやすくなります。

  • 「見学だけでも」という低いハードルで最初の一歩を
  • 「あなたと一緒に行ってみたい」と家族も参加するニュアンスで
  • 「入会を決めなくてもいい」という安心感を伝える

親の体力低下を防ぐために家族が知っておくべき「フレイル」

「フレイル」とは健康な状態と要介護状態の中間で、体力・筋力・活動量が低下した虚弱状態を指します。フレイルは早期に対策することで健康な状態に戻れますが、放置すると要介護状態に進行します。

フレイルの5つのサイン(体重減少・疲れやすさ・歩行速度の低下・握力低下・活動量の低下)

「最近、親が急に老けた気がする」という感覚の多くは、フレイルが進行しているサインです。3つ以上当てはまる場合は早急な対策が必要です。

  • 体重減少
  • 疲れやすさ
  • 歩行速度の低下
  • 握力低下
  • 活動量の低下

フレイル対策に最も効果的なこと

  • 週3回以上の適度な運動(筋力・バランス・有酸素の組み合わせ)
  • 毎食のたんぱく質摂取(体重×1.0g以上/日)
  • 社会参加(一人で引きこもらない・仲間と交流する)

一人暮らしの親へのサポート方法

一人暮らしの親の体力低下は特に注意が必要です。一緒に暮らしている場合と違い、毎日の変化に気づきにくいからです。

定期的な連絡の仕組みをつくる

  • 週1〜2回は必ず電話する(「何をしたか」を聞く習慣)
  • 「元気?」だけでなく「今日は何を食べた?」「外出した?」と具体的に聞く
  • 様子がいつもと違う場合は早めに帰省または地域の見守りサービスを活用する

地域のサポート資源とつなげる

  • 地域包括支援センターへの相談(介護予防サービスの情報提供)
  • 民生委員・地域の見守りネットワークの活用
  • まちFitのようなシニア向け施設への参加(孤立防止・社会参加の場として)

「親が通えるスタジオを探している」方へ

「親に通わせたいシニア向けの施設を探している」というご家族のお問い合わせをまちFitでも多くいただいています。

まちFitでは、ご家族からのお問い合わせ・見学のご相談も歓迎しています。「親を連れて見学したい」「どんな施設か事前に確認したい」という場合は、お電話またはWebからお気軽にご連絡ください。

要介護認定になる前に家族ができること

介護が必要になってから動き始めるのと、なる前に対策するのとでは、回復・予防の可能性が大きく異なります。「最近ちょっと心配」と感じた段階が、最も介入効果の高いタイミングです。

かかりつけ医への同行

親が定期通院している場合、帰省時に一緒にかかりつけ医を受診することで「家族から見た変化」を直接医師に伝えられます。「最近歩くのが遅くなった」「食事量が減った」という情報は、医師にとっても重要な手がかりになります。診察に同席する際は事前に「同席してもいいか」と親の意向を確認することが大切です。

地域包括支援センターへの相談

「まだ介護認定は受けていないが、心配な状態」の場合は、各市区町村の「地域包括支援センター」への相談が最初の窓口として最適です。介護予防サービスの案内・地域の運動教室の情報・ケアマネージャーへの橋渡しなど、家族の悩みに幅広く対応してもらえます。

  • 相談は本人だけでなく家族だけでも可能
  • 費用は基本無料
  • 全国の市区町村に設置されており、お住まいの地域で検索できる

兄弟姉妹と連携したサポートの仕組みづくり

親が遠方に住んでいて自分だけではサポートが難しい場合、兄弟姉妹と役割分担をすることが現実的かつ効果的です。

役割分担の例

  • 近くに住む兄弟姉妹:月1〜2回の直接訪問・買い物の同行
  • 遠方に住む兄弟姉妹:週1〜2回の電話・ビデオ通話による活動確認
  • IT操作が得意な兄弟姉妹:親のスマホに歩数計アプリをインストールして共有

定期的な「家族会議」を設ける

半年〜1年に1回、兄弟姉妹で集まって「最近の親の様子」「これからの対策」を話し合う機会を設けることで、誰か一人に負担が集中することを防げます。帰省のタイミングや年末年始・お盆などを活用するのがおすすめです。

「親の体力低下」は早めに兄弟姉妹で共有し、連携して対策することで、一人ひとりの負担を減らしながら親の健康を守ることができます。

よくある質問(FAQ)

親が「運動は嫌い」と言って全くやろうとしません

「運動」という言葉に抵抗感がある場合は、「散歩に行こう」「一緒に体を伸ばそう」という別の言い方に変えてみてください。「仲間がいる環境」に参加させることで、いつの間にか運動が「楽しみ」になるケースが多いです。

離れて暮らしているため、毎日サポートができません

毎日のサポートは必要ありません。月1〜2回の帰省・週1〜2回の電話での活動確認・地域の専門施設への橋渡しなど、できる範囲でのサポートを組み合わせることが現実的です。

親が「もう歳だから仕方ない」と諦めています

「何歳からでも体は変わる」という具体的な情報を共有することが有効です。「80代でも運動で筋力が回復した研究がある」「まちFitに通っている70代の方が元気に歩けるようになった」という事実を伝えてみてください。

まとめ|親へのサポートは「押しつけより一緒に」

親の体力低下へのサポートで最も重要なのは「本人が自分で決める」を尊重しながら「一緒にやろう」という姿勢で関わることです。家族の不安をそのまま伝えるのではなく、小さな一歩を一緒に踏み出す伴走者になってください。

今すぐできること:

  • 次の帰省で一緒に10分散歩する
  • 地域のシニア向け運動施設の情報を調べておく
  • まちFitの無料体験を「一緒に行ってみようか」と提案してみる

親をまちFitに連れて行きたい方へ

「親に運動習慣をつけさせたい」「安全な環境で体を動かしてほしい」というご家族のお気持ち、まちFitにお任せください。

まちFitでは、60〜70代の女性を中心に、運動初心者でも安心して取り組めるレッスンを提供しています。

  • ご家族と一緒の見学・体験大歓迎
  • 入会の強制なく、まずは雰囲気を体感していただける
  • 椅子中心で安全・専門スタッフが個別にサポート
川崎スタジオのチェアビクスの様子

「親の体力が心配」と感じた今こそ、体を動かすきっかけを作るタイミングです。

まずは見学や体験から始めてみませんか?

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